い‐ざりゐ‥【膝行・躄】
- 〘 名詞 〙 ( 動詞「いざる(膝行)」の連用形の名詞化 )
- ① ひざやしりを地につけて、手を使って進むこと。膝行(しっこう)。
- [初出の実例]「あふことのかたゐざりする緑子のたたむ月にもあはじとやする」(出典:兼盛集(990頃))
- ② 足が不自由で、立って歩けない人をいった語。躄者(へきしゃ)。
- [初出の実例]「まづたて、いやいざりでござる」(出典:虎明本狂言・三人片輪(室町末‐近世初))
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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