最新 地学事典 「自噴帯」の解説
じふんたい
自噴帯
area of artesian flow
被圧地下水の圧力面が地表面より高い位置にある地帯。模式的には扇状地あるいは単斜構造地帯などで,頭部の涵養地帯の地下水面と被圧地帯の井戸の圧力面あるいは排水地帯の地下水面を結んだ仮想上の圧力面下に地表面がある地帯。実際上はそのような条件にある地帯で,多数の自噴井が近い過去にあったか,または現在も存在する地帯を指す。日本では,扇状地・火山山麓を含めて新第三紀以後の地層からなる被圧盆地に自噴帯が存在しており,濃尾平野の大垣自噴帯が代表。しかし,各地の自噴帯とも,高度経済成長期以降の過剰な地下水揚水による自噴停止やその後の揚水規制による自噴帯の復活など,人為的な影響を受けている。
執筆者:高橋 一
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

