最新 地学事典 「自然ニッケル鉄」の解説
しぜんニッケルてつ
自然ニッケル鉄
nickel-iron
天然に産出するニッケルと鉄の合金で,以下のような鉱物種を特定できないときに使用。α型:カマサイト(kamacite)(Fe, Ni)。空間群Im3m, 格子定数a0.287~0.288nm, 単位格子中2分子含む。Niの含有量が少なく,隕石中にふつうに産する。自然ニッケル鉄といった場合,カマサイトであることが多い。γ型:テーナイト(Fe, Ni)。空間群Fm3m, 格子定数a~0.359nm, 単位格子中4分子含む。Niの含有量が多く,隕石中に産し,カマサイトとウィドマンシュテッテン構造を示す。アワルアイト Ni3Fe。空間群Fm3m, 格子定数a~0.355nm, 単位格子中4分子含む。蛇紋岩や砂鉱中に産する。正方型:テトラテーナイト(tetrataenite) NiFe。空間群P4/mmm, 格子定数a0.2533nm, c0.3582,単位格子中1分子含む。隕石中に産する。
執筆者:松原 聰
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

