ウィドマンシュテッテン構造(読み)ウィドマンシュテッテンコウゾウ

デジタル大辞泉 の解説

ウィドマンシュテッテン‐こうぞう〔‐コウザウ〕【ウィドマンシュテッテン構造】

Widmanstätten pattern隕鉄いんてつにみられる特有の結晶構造ニッケルを多く含む隕鉄を切断し、表面を研磨すると現れる三角形平行四辺形の格子模様をさす。ゆっくり冷却する過程でニッケルの結晶が成長することでできる。人為的に作ることができないため、隕鉄の真贋判定に用いられる。ウィドマンシュテッテン像

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関連語 山田

最新 地学事典 の解説

ウィドマンシュテッテンこうぞう
ウィドマンシュテッテン構造

Widmanstätten structure

離溶による定方向性結晶組織の一つ。鉱物の結晶面に沿って短冊型葉片状・板状等の2鉱物が配列してつくる。特に磁鉄鉱の(111)面に沿って相互に60°に交わるイルメナイトの格子状配列が有名。隕鉄・チタン磁鉄鉱中にふつうの組織で,オクタヘドライトを研磨し,酸で腐食したときに現れる。隕鉄の場合は,テーナイト高温から徐冷されるとき,その面心格子(111)に平行カマサイトを析出するために現れる。カマサイト帯の幅が広いほど,その中のNi含有量は少ない。このほかオーステナイト-フェライトアルミニウム-銀などの合金にも知られる。また交代作用(例えば磁鉄鉱を赤鉄鉱が交代)でも類似の組織ができる。

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世界大百科事典(旧版)内のウィドマンシュテッテン構造の言及

【鉄隕石】より

…アタキサイトではきわめて細かなカマサイトとテーナイトの集合体(プレッサイトplessite)からなり,なんら規則的な構造は示さず,Ni含有量のきわめて少ないヘキサヘドライトとともに塊状鉄隕石と呼ばれる。ウィドマンシュテッテン構造は高温からゆっくり冷却された合金に認められる典型的な離溶組織で,オクタヘドライト中でニッケル・鉄合金のテーナイトが高温から徐冷されるとき,その面心格子(111)に平行にカマサイトが析出するために現れる。カマサイト帯の幅が広いほどその中のニッケル含有量は少ない。…

※「ウィドマンシュテッテン構造」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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