自言辞(読み)ジゴンジ

デジタル大辞泉 「自言辞」の意味・読み・例文・類語

じごんじ【自言辞/二言辞】

法華経の「慈眼視衆生」の句からという》小言こごと言い訳などをぐずぐず言うこと。
「―ぬかすとぶち殺す」〈浄・合邦辻

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「自言辞」の意味・読み・例文・類語

じごんじ【自言辞・二言辞】

  1. 〘 名詞 〙 ぐずぐずいうこと。ぶつぶついうこと。
    1. [初出の実例]「じごんしずきにて、むさと人をせく」(出典:評判記・難波物語(1655))
    2. 「二言辞(ジゴンジ)ぬかすとぶち殺す」(出典浄瑠璃摂州合邦辻(1773)上)

自言辞の補助注記

「法華経‐観世音菩薩普門品」の「慈眼視衆生」という文句から起こったといわれ、四国などで「遍照金剛」といわれるのも同義であるという。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android