至り深し(読み)イタリフカシ

デジタル大辞泉 「至り深し」の意味・読み・例文・類語

いたふか・し

思慮が深い。心づかいが行き届いている。
「―・き御心にて、もしかかる事もやと思すなりけり」〈野分
造詣ぞうけいが深い。
「言の葉筆づかひなどは、人より殊になまめかしく、―・う見えたり」〈須磨
深い趣がある。
「(明石ノ浦ハ)何の―・きくまはなけれど」〈若紫

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android