普及版 字通 「舂」の読み・字形・画数・意味
舂
11画
[字訓] うすつく・つく
[説文解字]

[甲骨文]

[金文]

[字形] 会意
午(杵(きね))+
(きよう)+臼(きゆう)。両手で杵をもち、臼中のものを舂(つ)く形。〔説文〕七上に「粟(ぞく)を擣(つ)くなり」とあり、「古
(いにしへ)、
(ようほ)初めて舂を作る」という起原説をしるしている。粟は五穀のすべて、これを舂いて脱穀することをいう。[訓義]
1. うすつく、きねつく。
2. つく、うつ。
[古辞書の訓]
〔新
字鏡〕舂 稻豆久(いねつく) 〔名義抄〕擣
、舂に作る。ツク・ウス・スリコ・シボル/舂黍 イネツキコマロ 〔字鏡〕舂 ウス・ツク・カタシ・ツイシネ・イネツク・コメシラク[声系]
〔説文〕に舂声として
など二字を収める。[語系]
舂siong、
thiongまた鬆ziongはそれぞれ声が近い。
は
愚(しようぐ)、鬆は疎鬆(そしよう)、みな衝(つ)きまわして乱れる意があるのであろう。衝thjiong、
deongはつきくずす意で、同系の語である。[熟語]
舂歌▶・舂臼▶・舂
▶・舂響▶・舂穀▶・舂黍▶・舂常▶・舂碓▶・舂脱▶・舂築▶・舂堂▶・舂牘▶・舂簸▶・舂婦▶・舂揄▶・舂融▶・舂容▶・舂糧▶[下接語]
下舂・雅舂・機舂・親舂・水舂・碓舂・賃舂
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

