航空機工業(読み)こうくうきこうぎょう(その他表記)aircraft industry

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「航空機工業」の意味・わかりやすい解説

航空機工業
こうくうきこうぎょう
aircraft industry

航空機を生産する産業。高度の技術が集約されるうえ,多種類の部品,素材を使うので先端的産業分野とされ,主として機械工業電子工業金属工業化学工業などの発展成果のうえに成り立っている。日本では,第2次世界大戦敗戦により 1952年まで航空機の生産は禁止されていたが,その後日本航空機製造の中型輸送機 YS-11を中心に,相次いで生産されるようになった。世界の航空機工業の7割近くが軍部需要に支えられており,日本の場合は,その約8割が防衛需要である。近年は東西冷戦構造の解体により軍需に将来的な不安を残すものの,おおむね好調に推移している。民間需要へも積極的な技術開発や市場開拓などを通して活性化がはかられ,特に技術開発では巨資を投じた国際的な協同開発が進められている。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「航空機工業」の意味・わかりやすい解説

航空機工業
こうくうきこうぎょう

航空宇宙工業

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の航空機工業の言及

【航空宇宙工業】より

…航空宇宙工業は本来航空機工業として発達してきたが,航空機技術の進歩によりミサイルロケット,宇宙機器が登場するに及び,それらを含めて航空宇宙工業と称されるようになった(ただし,日本では通常ミサイルなどは含めない)。航空機工業は,おもに航空機体,エンジン,部品,装備品,関連器材,原材料等を製造する産業のことをいい,宇宙工業(宇宙産業)はロケットや人工衛星など宇宙空間の特性を利用する機器を生産する工業を指す。…

【飛行機】より

…そのほか最近の電子技術の目覚ましい発達で新しい装置,システムが次々に実用化され,操縦室周辺に革命を起こしている。航空計器【木村 秀政】
【世界の航空宇宙工業】
 飛行機産業,航空機工業はミサイル,宇宙開発等の進展により,今日では広く航空宇宙工業として包括的にとらえられている。ここではこうした観点から世界の航空宇宙工業について記す。…

※「航空機工業」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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