航米日録(読み)こうべいにちろく

改訂新版 世界大百科事典 「航米日録」の意味・わかりやすい解説

航米日録 (こうべいにちろく)

日米修好通商条約批准使節新見正興の従者玉虫左太夫誼茂(やすしげ)が,1860年(万延1)のアメリカ旅行から帰って書き下ろした記録。全8巻。従者であるため正規の儀式には出席していないが,それ以外の見聞については観察がこまやかなうえに判断も客観的で批判精神に富む。写本は多く伝わり,刊本は《日本思想大系》所収
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の航米日録の言及

【玉虫左太夫】より

…江戸の仙台藩邸順造館に寓して後輩の富田鉄之助らを教育し,1856年(安政3)幕府の箱館奉行堀利忠に従い蝦夷地を踏査した。次いで60年(万延1)外国奉行新見正興に随行してアメリカに渡り,《航米日録》を著した。戊辰戦争に際しては奥羽越列藩同盟の成立維持に努力し,藩論一変により切腹させられた。…

※「航米日録」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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