芝葛盛(読み)シバ カズモリ

20世紀日本人名事典 「芝葛盛」の解説

芝 葛盛
シバ カズモリ

明治〜昭和期の日本史学者 宮内庁調査員。



生年
明治13(1880)年4月3日

没年
昭和30(1955)年7月13日

出生地
東京府牛込(現・東京都新宿区)

学歴〔年〕
東京帝大文科大学国史科〔明治36年〕卒

経歴
雅楽師の芝葛鎮長男として生まれる。大正3年宮内省図書寮編修官、15年編修課長。この間、「天皇皇族実録」286巻を編修。皇室史全般の研究調査に当たり、5年8月には「長慶天皇ヲ皇代ニ列シ奉ル議」を起草・上申し、同天皇の皇代登列の端を開いた。昭和16年退官し宮内省御用掛。21年帝国学士院の帝室制度史編纂事務を主宰、同事業の図書寮引き継ぎと同時に宮内庁調査員となり、同事業を統轄した。また国宝保存会委員、正倉院評議会会員、文化財専門審議会専門委員なども務め、文化財保護にも携わった。著書に「皇室制度」など。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「芝葛盛」の解説

芝葛盛 しば-かずもり

1880-1955 明治-昭和時代の歴史学者。
明治13年4月3日生まれ。芝葛鎮(ふじつね)の長男。東京帝大史料編纂掛をへて,宮内省図書寮編修課長,宮内省御用掛となる。天皇皇族実録の編修など,皇室史の研究にあたる。帝室制度史編修事業にもたずさわった。昭和30年7月13日死去。75歳。東京出身。東京帝大卒。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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