改訂新版 世界大百科事典 「花折紙」の意味・わかりやすい解説 花折紙 (はなのおりがみ) 洒落本の評論書。《戯作(げさく)評判花折紙》ともいう。十文字舎(じゆうもんじや)自恐,菊屋蔵伎(くらき),並木新作著。1802年(享和2)刊。3巻。役者評判記の形式にならい,通道修行を志した戯作者が意気通島(いきつしま)の国で,2人の真通人と会して,洒落本171部をそれぞれ位付けをし,主要作品に評判を加える。総巻頭に《傾城(けいせい)買虎之巻》,総巻軸に《遊子方言》を据える。当時の洒落本の鑑賞態度を知る好資料である。執筆者:水野 稔 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by