芻狗・蒭狗(読み)すうく

精選版 日本国語大辞典 「芻狗・蒭狗」の意味・読み・例文・類語

すう‐く【芻狗・蒭狗】

〘名〙
まぐさと犬。一説に、藁(わら)を結んで作った犬。祭に用い、祭が終わると捨てたという。
骨董(1926)〈幸田露伴〉「扨祭りが済めば芻狗(スウク)は不要だ」
② 用があれば用い、用がなければ捨てるものをたとえていう語。また、とるに足りないもののたとえ。
※続日本紀‐宝亀一一年(780)一二月甲辰「蒭狗之設、符書之類、百方作恠、填溢街路
※俳諧・俳諧世説(1785)三「一生我が才を自負して、他を蒭狗(スウク)と思へる豪傑修行者なり」 〔老子‐五〕

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