最新 地学事典 「苦土普通角閃石」の解説
くどふつうかくせんせき
苦土普通角閃石
magnesio-hornblende
カルシウム角閃石の一種。苦土ホルンブレンドとも。□Ca2(Mg4Al)(Si7Al)O22(OH)2(端成分の式) 単斜晶系,空間群C2/m,格子定数a0.98308nm, b1.8066, c0.52968, β104.771°,単位格子中2分子含む。緑~暗緑色,ガラス光沢。c軸方向にのびた柱状をなす。劈開{110}に完全。硬度5~6。比重3.137。多色性X淡黄,Y青緑,Z暗緑。屈折率α1.640, β1.654, γ1.666,2V(−)84.9°(比較的端成分に近いもので50°)。正式な原記載論文がないためR.Oberti et al.(2018)によりナミビア産のものが新たに記載され,改めて種が定義・承認された。各種火成岩,特に中性から苦鉄質のものの構成鉱物として産し,超苦鉄質岩や脈岩の構成鉱物ともなる。また,広域変成岩では,主に苦鉄質岩起源の変成鉱物として,角閃岩相に属するものの主要構成成分。
執筆者:坂野 靖行・加藤 昭
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

