精選版 日本国語大辞典 「苦汁・滷汁」の意味・読み・例文・類語
にがり【苦汁・滷汁】
〘名〙 海水から食塩を晶出させたあとの残液で、製塩の副産物。マグネシウム塩、カリウム塩、硫酸イオン、臭素イオンなどを含む苦味のある水溶液。無機薬品工業原料とされるほか、豆腐製造、窯業、石膏製造などに広く用いられる。苦塩(にがしお)。くじゅう。
※俳諧・犬子集(1633)二「塩がまのにがりか落る花の露〈常利〉」
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