苦髪楽爪(読み)クガミラクヅメ

デジタル大辞泉 「苦髪楽爪」の意味・読み・例文・類語

くがみ‐らくづめ【苦髪楽爪】

苦労しているときは髪が早く伸び、楽をしているときは爪が早く伸びるということ。→苦爪楽髪

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精選版 日本国語大辞典 「苦髪楽爪」の意味・読み・例文・類語

くがみ‐らくづめ【苦髪楽爪】

〘名〙 苦労しているときは髪が早くのび、楽をしているときは爪が早くのびるの意。
夜明け前(1932‐35)〈島崎藤村〉第二部「苦髪楽爪(クガミラクヅメ)とやら〈略〉師匠が髭の延び、髪は鶉のやうになって」

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四字熟語を知る辞典 「苦髪楽爪」の解説

苦髪楽爪

苦労しているときは髪が早くのび、楽をしているときは爪が早くのびるの意。

[使用例] 苦髪楽爪とやら、先の日に勝重が見に来た時よりも師匠が髭の延び、髪は鶉のようになって、めっきり顔色も青ざめていることは驚かれるばかり[島崎藤村*夜明け前|1932~35]

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