顔色(読み)カオイロ

デジタル大辞泉 「顔色」の意味・読み・例文・類語

かお‐いろ〔かほ‐〕【顔色】

顔の表面の色。血色。「顔色が悪い」
感情の動きの表れた顔のようす。顔つき。機嫌。「上役顔色をうかがう」「顔色を見る」
[類語]顔色機嫌表情

がん‐しょく【顔色】

かおいろ。また、感情の動きの現れた顔のようす。「顔色を失う」
[類語]顔色機嫌表情

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精選版 日本国語大辞典 「顔色」の意味・読み・例文・類語

がん‐しょく【顔色】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 顔の色あい。血色(けっしょく)。かおいろ。
    1. [初出の実例]「何况生録未半為鬼枉殺顔色壮年為病横困者乎」(出典:万葉集(8C後)五・沈痾自哀文)
    2. [その他の文献]〔陸機‐擬古詩・擬青青河畔草〕
  3. 心情の変化が現われた顔の様子。かおいろ。かおつき。かおばせ。
    1. [初出の実例]「余常奉之、其顔色慥令覚給」(出典:台記‐康治元年(1142)一〇月一五日)
    2. 「以の外の顔色(ガンショク)にて、『扨々苦々敷(にがにがしき)事を承(うけたまは)る物かな』」(出典:滑稽本・風来六部集(1780)放屁論)
    3. [その他の文献]〔論語‐泰伯〕
  4. 色彩。色。唐代の俗語
    1. [初出の実例]「莫豉涴顔色、政好蔗糖澆微霜」(出典:六如庵詩鈔‐二編(1797)六・採行)

かお‐いろかほ‥【顔色】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 顔の色あい。血色。
    1. [初出の実例]「御かほいろ悪しう、毛深く、事のほかにみにくくおはするに」(出典:栄花物語(1028‐92頃)様々のよろこび)
  3. 感情の動きの表われた顔の様子。かおつき。かおばせ。
    1. [初出の実例]「心に深く親をいとふしく思へば、必ず子の顔色もやわらぐ也」(出典:応永本論語抄(1420)為政)
    2. 「其方(そち)までが取り持つ顔色」(出典:歌舞伎・時桔梗出世請状(1808)大詰)

かお‐ねかほ‥【顔色】

  1. 〘 名詞 〙 顔の色つや。顔の様子。表情。かおいろ。がんしょく。〔和英語林集成再版)(1872)〕

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普及版 字通 「顔色」の読み・字形・画数・意味

【顔色】がんしよく

顔のいろつや。容色。また、絵具。唐・白居易長恨歌〕詩 眸(ひとみ)を回(めぐ)らして一笑すれば百媚生じ 六宮(りくきゆう)(後宮)の(ふんたい)、顏色無し

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