日本歴史地名大系 「荒瀬町」の解説 荒瀬町あらせまち 山形県:酒田市亀ヶ崎城下荒瀬町[現在地名]酒田市一番町(いちばんちよう)・新井田町(にいだちよう)給人(きゆうにん)町の北にあり、南北に連なる両側町。米屋町組に属する。町名は荒瀬郷に通じる鶴田(つるた)道の出入口に位置し、同郷の米宿があったことに由来する。明暦二年(一六五六)の酒田町絵図(大泉叢誌)に町名がみえ、町の長さ四二間、裏へ三〇間、屋敷一八軒。天和三年(一六八三)の酒田町割家数人数書上(鶏肋編)によると町域は一町、家数二五・人数八七。天保一二年(一八四一)には家数二七(「合浦珠」酒井家文書)。新井田川岸にあり、川船業者や丁持などが多く住んだ。貞享元年(一六八四)下余目組大肝煎次男川俣七郎兵衛が当町に移転して野附と姓を改め、同三年米屋町組大庄屋となって代々これを継ぎ、明治維新に至った(「御用留帳」野附文書)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報