荒磯海(読み)アリソウミ

デジタル大辞泉 「荒磯海」の意味・読み・例文・類語

ありそ‐うみ【×磯海】

岩石が露出し波の荒い海辺。ありそみ。
「―の浜の真砂まさごと頼めしは忘るることの数にぞありける」〈古今・恋五〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「荒磯海」の意味・読み・例文・類語

ありそ‐うみ【荒磯海】

  1. 〘 名詞 〙 岩石が露出し、荒波の打ち寄せる海辺。ありそみ。「有り」にかけて用いることが多い。
    1. [初出の実例]「ありそうみのはまのまさごとたのめしはわするる事のかずにぞ有りける〈よみ人しらず〉」(出典:古今和歌集(905‐914)恋五・八一八)

ありそ‐み【荒磯海】

  1. 〘 名詞 〙 「ありそうみ(荒磯海)」の変化した語。
    1. [初出の実例]「おほあらきのもりの草よりもしげく、ありそみのはまのまさごよりも多かれど」(出典:観智院本三宝絵(984)序)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android