荷重ブレーキ(読み)かじゅうブレーキ(その他表記)load brake

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「荷重ブレーキ」の意味・わかりやすい解説

荷重ブレーキ
かじゅうブレーキ
load brake

自動ブレーキともいう。巻上げ機械において,吊下げた荷物の重量を利用して摩擦力を発生させ,制動するブレーキ。巻降ろし速度を安全に調節したり,荷を途中で停止させることができる。機構的に,(1) 巻き胴とブレーキ棒に鋼索を取付け,自動的にブレーキがかかるようにした鋼索荷重ブレーキ,(2) ウォームねじスラスト (推力) によって,摩擦部を押しつける形式のウォームブレーキやねじブレーキ,(3) コイルばねの直径変化やカムの開きを利用して摩擦部を押すようにしたコイルブレーキやカムブレーキなどに分けられる。いずれもブレーキとクラッチの両作用をする摩擦部と爪車を内蔵している。これに類似したものに遠心 (力) ブレーキがある。これは巻降ろし速度が大きくなると,軸に直結されたブレーキシューが遠心力によって外方に開いて,ブレーキドラム内周との接触摩擦力で制動する。しかし,荷を止めることはできない。現在ではあまり用いられない。

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