岩石学辞典 「荷重変成作用」の解説 荷重変成作用 地下深部に埋没した結果,上部に積み重なる地層による垂直方向の圧力とそれに伴う温度上昇により高温で静圧が加わった変成作用で,広い範囲で行われるもの.荷重変成作用によるといわれる岩石は層理や片理に整合的な形状を示す性質がある.荷重変成作用によって水平的な変成堆積物に水平的な片理が形成されることは少ない[Milch : 1894, Daly : 1917].荷重変成作用は地下での広域変成作用の一種で大規模に起こる場合があるが,地球の構造運動とは直接関係はない.無方向性の静圧的であるために,粒状の白粒岩,榴輝岩,チャルノック岩などが形成される.変形変成作用(deformation metamorphism)[Sander : 1911]. 出典 朝倉書店岩石学辞典について 情報