菊作(読み)きくさく

精選版 日本国語大辞典 「菊作」の意味・読み・例文・類語

きく‐さく【菊作】

〘名〙 鎌倉時代、後鳥羽上皇が院の御所番鍛冶(ばんかじ)を置いて、毎月打たせ、ときには上皇みずからも焼き入れをしたといわれる刀。鎺(はばき)の下に一六葉または二四葉の菊花を彫らせたところからこの名がある。菊御作(きくぎょさく)。菊の御作(ごさく)菊作り太刀。御所鍛(ごしょぎたい)御所焼。きくづくり。〔諸国鍛冶寄(1614頃か)〕

きく‐づくり【菊作】

〘名〙
① 菊を栽培すること。また、その人。
※俳諧・蕪村句集(1784)秋「菊作り汝は菊の奴かな」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

関連語をあわせて調べる

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android