菊作(読み)きくさく

精選版 日本国語大辞典 「菊作」の意味・読み・例文・類語

きく‐さく【菊作】

  1. 〘 名詞 〙 鎌倉時代、後鳥羽上皇が院の御所番鍛冶(ばんかじ)を置いて、毎月打たせ、ときには上皇みずからも焼き入れをしたといわれる刀。鎺(はばき)の下に一六葉または二四葉の菊花を彫らせたところからこの名がある。菊御作(きくぎょさく)。菊の御作(ごさく)菊作り太刀。御所鍛(ごしょぎたい)御所焼。きくづくり。〔諸国鍛冶寄(1614頃か)〕

きく‐づくり【菊作】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 菊を栽培すること。また、その人。
    1. [初出の実例]「菊作り汝は菊の奴かな」(出典:俳諧・蕪村句集(1784)秋)
  3. きくづくり(菊作)の太刀」の略。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む