菊綿(読み)きくわた

精選版 日本国語大辞典 「菊綿」の意味・読み・例文・類語

きく‐わた【菊綿】

  1. 〘 名詞 〙きく(菊)の被綿(きせわた)
    1. [初出の実例]「其後入風呂。夜菊綿如例」(出典:看聞御記‐応永三二年(1425)九月八日)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の菊綿の言及

【重陽】より

…5月5日の薬玉を,この日に茱萸袋ととりかえるのが平安時代の後宮で行われている。また,宇多天皇のときをはじめとする菊綿(きくわた)と称する風流な慣習がある。8日の夜に綿を菊花にかぶせ,その露にぬれた菊の香のする綿で9日の朝,肌をぬぐうと,老をすてるといわれ,これを贈物としたことが《紫式部日記》などにくわしい。…

※「菊綿」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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