精選版 日本国語大辞典 「菊の被綿」の意味・読み・例文・類語 きく【菊】 の 被綿(きせわた) 陰暦九月九日、重陽(ちょうよう)の節供に行なわれた慣習。陰暦九月八日の夜、菊の花に真綿をかぶせて霜よけとし、また、その香と露とを移して、九日の重陽にその綿をとって身をぬぐうと、命が延びるとされた。きせわた。きくのわた。きくわた。《 季語・秋 》[初出の実例]「垣根なる菊のきせわた今朝見ればまだき盛りの花咲きにけり〈藤原信実〉」(出典:新撰六帖題和歌(1244頃)一) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例