菌株保存(読み)きんしゅほぞん(その他表記)preservation of microorganisms

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「菌株保存」の意味・わかりやすい解説

菌株保存
きんしゅほぞん
preservation of microorganisms

産業上有用な微生物を生きたまま遺伝物質の変化を押えて保存すること。一般には,その菌株に適した組成寒天培地を用い,寒天斜面上に表面培養したもの,あるいは寒天内に穿刺培養したものを4~10℃ぐらいで保存し,数ヵ月ごとに新たな寒天培地に移し変える。流動パラフィンで寒天培地をおおうこともある。長期間保存する場合には凍結乾燥法が適している。たとえば,菌体をグルコースを含む血清中に懸濁し,アンプルに詰めたのち真空凍結乾燥し,アンプルを溶封したものを室温あるいは4℃で保存する。ほかに,-20℃あるいは-70℃で凍結して保存する方法,アンプルに封入して液体窒素 (-200℃) 中に保存する方法などもある。

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