デジタル大辞泉
「液体窒素」の意味・読み・例文・類語
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えきたい‐ちっそ【液体窒素】
- 〘 名詞 〙 窒素を液化したもの。無色透明で粘性が小さい。冷却剤(寒剤)として用いられる。
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液体窒素
えきたいちっそ
liquid nitrogen
窒素を液化したもの。臨界温度は零下147.2℃、臨界圧33.5気圧。液体空気の分留、または空気の分別液化によって得られる。液体は無色透明で、流動性が大きい。窒素は、従来からのアンモニア合成の原料としてのほかに、その不活性、低温液体であるなどの性質が注目され、化学、鉄鋼、電子工業における雰囲気ガスとしての需要が伸びている。また食品工業において、安全な冷凍用液体としても用いられる。
[守永健一]
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液体窒素【えきたいちっそ】
液化した窒素。純粋な液体窒素は,無色透明。空気を液化した液体空気から工業的に大量につくられる。低温で気化し,貯蔵や取り扱いには断熱容器が用いられる。低温を得るための冷却用として広く用いられ,液体酸素と違って有機物等が投入されても爆発性がないので,科学実験用,各種工業,医療用等の冷却剤としての使用に便利である。また液体ヘリウムに比べ安価でかつ安全であるため,高温超伝導の冷却剤としての使用が可能。
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液体窒素
えきたいちっそ
liquid nitrogen
液化した窒素。沸点-195.82℃,沸点での密度は 0.808g/cm (沸点) 。おもに液体空気の分留によって製造される。化学的に不活性なので,低温実験に多用される。また,液体ヘリウムや液体水素など,より沸点の低い冷却剤を製造し保存する場合にも用いられる。密閉した部屋で多量に蒸発させると,酸欠事故を起す危険性がある。 (→窒素 )
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液体窒素
沸点−195.8℃.液体の窒素.不活性で,安定なことから,生化学材料の保存などに用いられる.
出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報
世界大百科事典(旧版)内の液体窒素の言及
【窒素】より
…こうして得られた窒素ガスは150気圧で高圧ガス容器(ボンベ)に入れて市販される(ボンベの色は灰色)。大量に扱う場合は断熱圧力容器中に液体窒素として貯蔵され,これを気化して窒素ガスとして使用する場合もある。 実験室で窒素ガスを発生させるには,亜硝酸ナトリウムNaNO2,亜硝酸アンモニウムNH4NO2などの濃水溶液を70℃に熱する。…
※「液体窒素」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」