菱木村(読み)ひしきむら

日本歴史地名大系 「菱木村」の解説

菱木村
ひしきむら

[現在地名]堺市菱木

草部くさべ村の南に位置し、村のほぼ中央を石津いしづ川の支流和田わだ川が北流する。大鳥郡に属する。「日本書紀」仁賢天皇六年条にみえる「菱城邑」は当地とされている。古代はくさべ(和名抄)の地で、中世には国衙領としての草部郷に含まれる。延元二年(一三三七)三月日の岸和田治氏軍忠状案(和田文書)に「和田・菱木已下凶徒等住所、焼払之」とみえ、南朝方に参陣した岸和田氏によって当地を本貫とした菱木氏が攻撃されている。菱木氏については正嘉二年(一二五八)の和泉国御家人着到注文(和田文書)に菱木左衛門尉の名がみえる。文明一五年(一四八三)七月日の和泉国衙分目録(八代恒治氏旧蔵文書)に「菱木地下請十貫文」とみえ、当地に惣結合が進み、惣の自治活動の展開がうかがわれる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ユーラシア大陸、北アメリカ大陸北部に広く分布し、日本では北海道にエゾヒグマが生息する。成獣は体長2メートル以上、体重300キロにもなり、日本最大の陸生動物として知られる。雑食性で草や木の実、サケ、シ...

ヒグマの用語解説を読む