萌え出づ(読み)モエイズ

デジタル大辞泉 「萌え出づ」の意味・読み・例文・類語

もえ‐い・ず〔‐いづ〕【×萌え出づ】

[動ダ下二]
草木が芽を出しはじめる。芽ぐむ
いは走る垂水の上のさわらびの―・づる春になりにけるかも」〈・一四一八〉
心の中に生じる。きざす。
「春くれば雪の下草下にのみ―・づる恋を知る人ぞなき」〈新勅撰・恋一〉

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精選版 日本国語大辞典 「萌え出づ」の意味・読み・例文・類語

もえ‐い・ず‥いづ【萌出】

  1. 〘 自動詞 ダ下二段活用 〙 草木が芽ぐんでくる。芽ざしてくる。
    1. [初出の実例]「石走る垂水の上のさわらびの毛要出(モエいづる)春になりにけるかも」(出典万葉集(8C後)八・一四一八)

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