垂水(読み)タルミ

  • たるみず たるみづ
  • たるみず〔たるみづ〕
  • 垂▽水

デジタル大辞泉の解説

垂れ落ちる
「命を幸(さき)く良けむと石走(いはばし)る―の水をむすびて飲みつ」〈・一一四二〉
鹿児島県中部、大隅半島西岸の市。鹿児島湾に臨み、桜島に近く、火山灰シラス台地が多い。ミカン・ポンカン・エンドウ栽培ハマチクルマエビ養殖などが盛ん。人口1.7万(2010)。
兵庫県神戸市西部の区名。明石海峡に臨む。宅地化が進む。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

神戸市南西部、垂水区の中心地区。旧垂水町。播磨(はりま)国の東端にあり、古代には東大寺領垂水荘(しょう)の地。明石(あかし)海峡に臨む。六甲山地と海岸の間の狭い地域で、明石層群の丘陵と海岸段丘からなる。地名も、断崖(だんがい)が海に迫り滝や急流が流下したことに由来するという。開発の歴史は古く、縄文前期、弥生(やよい)後期の住居跡のある複合遺跡大歳山(おおとしやま)遺跡や、前方後円墳の五色塚(ごしきづか)古墳(国の史跡)があり、神功(じんぐう)皇后の創建と伝えられる海(わたつみ)神社がある。昭和初期に、塩屋の山地が外人住宅地に開発されジェームス山と名づけられたのを機に、急速な住宅地化が始まった。山陽本線(JR神戸線)、山陽電鉄本線、国道2号が通じる。また明石海峡大橋が淡路(あわじ)島に架かる。

[二木敏篤]


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精選版 日本国語大辞典の解説

[1] 〘名〙 垂れ落ちる水。滝。瀑布(ばくふ)
※万葉(8C後)八・一四一八「いは走る垂見(たるみ)の上のさわらびのもえいづる春になりにけるかも」
[2]
[一] 兵庫県神戸市の区名。昭和二一年(一九四六)須磨区から分離して新設された。市の西部にあり、明石海峡に臨む。塩屋・舞子ノ浜などは、古くから白砂青松の景勝地として知られる。同五七年に西区を分区。
[二] 大阪府吹田市の南西部の地名。
[補注](一)の万葉歌の「いは走る」は、平安鎌倉期の訓では「岩そそぐ」。平安期には「万葉‐一四一八」に「垂見(水)」を「垂氷(たるひ)」とする異伝がある。
鹿児島県中部の地名。大隅半島の北西部、鹿児島湾に面する。ミカン・ポンカン・ビワなどの果樹栽培、ハマチ・クルマエビなどの養殖漁業がさかん。昭和三三年(一九五八)市制。

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