萩の花摺り(読み)ハギノハナズリ

デジタル大辞泉 「萩の花摺り」の意味・読み・例文・類語

はぎのはな‐ずり【×萩の花×摺り】

萩の花を布地に摺りつけて染めること。また、その布。また、萩の咲いている野原を行って、衣服が萩の花の色に染まることともいう。
「わがきぬは野原篠原―や」〈催馬楽更衣

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

関連語 すり 実例 初出

精選版 日本国語大辞典 「萩の花摺り」の意味・読み・例文・類語

はぎ【萩】=の[=が]花摺(はなず)

  1. 萩の花が咲いている原に分け入って、衣服が萩の花の色に染まること。また、その衣服。萩の花を布にすり込んで染めることやその布もいう。
    1. [初出の実例]「更衣せむや さきむだちや 我が衣は 野原篠原 波支乃波名須利(ハキノハなスリ)や さきむだちや」(出典:催馬楽(7C後‐8C)更衣)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android