知恵蔵 「萩原麻未」の解説
萩原麻未
ジュネーブ国際音楽コンクールは、1939年からスイスのジュネーブで開催されており、3大ピアノコンクール(ショパン国際ピアノコンクール、エリザベート王妃国際音楽コンクール、チャイコフスキー国際コンクール)に次ぐ権威のあるコンクールの1つ。若手音楽家の登竜門と言われている。審査が厳しいことでも有名で、該当者がいない場合授賞を見送る場合もある。過去8年間、ピアノ部門からは優勝者が出ていなかった。
5歳から本格的にピアノを習い始め、数カ月後には広島県三原市で開かれた「みはらジュニアピアノコンクール」で優勝。小学6年生で国内有数のコンクール「ピティナ・ピアノコンペティション」で金賞受賞、中学2年生でイタリアの「フィナーレ・リーグレ国際コンクール」のピアノ部門1位のパルマ・ドーロ賞を受賞した。
18歳のとき、映画化もされ話題になったマンガ「のだめカンタービレ」の主人公である女性ピアニスト野田恵(のだめ)が留学したパリ国立高等音楽院に進学。修士課程を首席で卒業した。本人も同マンガのファンで、マスコミなどでは「リアルのだめ」とも言われている。
(富岡亜紀子 ライター / 2010年)
出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報