落ち下る(読み)おちくだる

精選版 日本国語大辞典 「落ち下る」の意味・読み・例文・類語

おち‐くだ・る【落下】

  1. 〘 自動詞 ラ行四段活用 〙
  2. 逃げのびる。
    1. [初出の実例]「東国の方へ落くだり〈略〉前兵衛佐頼朝をたのまばやとは思へ共」(出典:平家物語(13C前)三)
  3. 高所から降りてくる。落下する。
    1. [初出の実例]「即ち、盛孝、大なる穴に入て、頭を逆さまに堕下る」(出典:今昔物語集(1120頃か)一七)
  4. 悪くなって価値がさがる。堕落する。おちぶれる。
    1. [初出の実例]「すべて世のうつりゆくさまのひが事が道理にて、わろき寸法の世々をちくだる時どきの道理なり」(出典:愚管抄(1220)七)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android