落処・落所(読み)らくしょ

精選版 日本国語大辞典 「落処・落所」の意味・読み・例文・類語

らく‐しょ【落処・落所】

〘名〙
① 村にいること。村に住むこと。〔文明本節用集(室町中)〕
② 逃げのびて身を寄せた場所。また、落ち着いた所。落ち着き場所。〔日葡辞書(1603‐04)〕
③ 帰着する所。帰結する所。
正法眼蔵(1231‐53)諸法実相「しかあるを近来大宋国杜撰のともがら、落処をしらず、宝所をみず」
④ 罪の報いによって落ちる所。
十訓抄(1252)六「法華経の外題六十四字を書間に、其字六十四体の仏と成て、烏龍が落所の地獄に行て、苦患を救ひ給ひにけり」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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