葛西太郎(読み)かさいたろう

精選版 日本国語大辞典 「葛西太郎」の意味・読み・例文・類語

かさい‐たろう‥タラウ【葛西太郎】

  1. 東京都墨田区向島にあった料理茶屋中田屋別称。鯉こく、どじょう汁などの川魚料理で知られ、江戸後半期には文人が多く訪れた。
    1. [初出の実例]「夏きぬ中(うち)に葛西太郎(カサイタロウ)にも見知られん事を希ひ」(出典洒落本・禁現大福帳(1755)三)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

関連語 実例 ウチ 初出

世界大百科事典(旧版)内の葛西太郎の言及

【コイ(鯉)】より

…江戸後期にはふつうの刺身よりは洗いが賞美され,濃漿(こくしよう)ももてはやされた。洗いは洗い鯉と呼ばれ,江戸では向島の葛西太郎,大黒屋孫四郎などの料理茶屋が有名であった。濃漿は今の鯉濃で,筒切りにした鯉をみそ汁で煮込むものである。…

※「葛西太郎」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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