蓄熱式熱交換器(読み)ちくねつしきねつこうかんき(その他表記)regenerative heat exchanger

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「蓄熱式熱交換器」の意味・わかりやすい解説

蓄熱式熱交換器
ちくねつしきねつこうかんき
regenerative heat exchanger

蓄熱体に高温流体と低温流体とが交互に接触して熱の授受を行う装置。充填材や煉瓦積み加熱流体で加熱しておき,そこへ弁の切替えによって被加熱流体を流動させる固定式のものと,多数の薄板などより成る蓄熱材 (マトリックス) を収納する回転体を回転し,加熱および被加熱両流体をそれぞれの流路を通過させる回転式熱交換器 (たとえばユングストローム熱交換器) とがある。前者は化学機械や製鉄所熱風炉などに,後者ボイラガスタービンなどに用いられる。 (→熱交換器 )

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世界大百科事典(旧版)内の蓄熱式熱交換器の言及

【熱交換器】より

…熱交換器としては数多くのものが実用されているが,これらはまず熱交換する流体が固体壁で隔離され直接接触しない方式(表面熱交換器)と,熱交換する流体が直接接触する方式(直接接触熱交換器)とに分けられる。前者に属するものをさらに熱交換器の構造から分類すれば,シェル・チューブ熱交換器,フィン・チューブ熱交換器,フィン・プレート熱交換器,蓄熱式熱交換器などがある。また熱交換する二つの流体が相対的に流れる方向によって,並流式,向流式,直交流式などにも分類される。…

※「蓄熱式熱交換器」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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