製鉄所(読み)セイテツジョ

百科事典マイペディアの解説

製鉄所【せいてつじょ】

現在では,銑鉄の製造から鋼製品の製造までの銑鋼一貫作業を行う製鉄工場のこと。製鋼圧延だけの工場は製鉄所とは呼ばない。高炉,コークス炉,熱風炉などの製銑設備を中心に,原料受入れ・処理設備,製鋼・圧延工場などを合理的に配置し,統一的な生産管理が行われる。経済的な規模は高炉数基をもつ,銑鉄年産700万t以上とされるが,今日の新設製鉄所では1000万t規模のものが多い。製鉄原料を海外に依存する日本では1896年創立の官営の八幡製鉄所以来すべて臨海製鉄所であったが,近年は欧米でも国内資源の枯渇とともに,石炭・鉄鉱石産地の内陸製鉄所から,原燃料受入れ,製品積出しがともに有利な臨海立地へ転換しつつある。
→関連項目高炉鉄鋼コンビナート

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世界大百科事典 第2版の解説

せいてつじょ【製鉄所 ironworks】

製鉄所という名称は銑鋼一貫製鉄所の意味で用いられるのが普通である。銑鋼一貫製鉄所は鉄鉱石から鉄を取り出し,これをもとに鋼板,鋼管,形鋼,棒鋼,亜鉛鉄板などの最終製品を作り出す製鉄工場を意味し,このような工場をもつ製鉄会社を銑鋼一貫メーカーともいう。これに対し,購入屑鉄(スクラップ)を電気炉で溶解し,これを最終製品に仕上げる場合を電気炉メーカー,さらに,スラブと呼ばれる半製品を銑鋼一貫製鉄所から購入し,これを最終製品に仕上げる製鉄会社を単圧メーカーと呼んでいる。

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大辞林 第三版の解説

せいてつじょ【製鉄所】

製鉄を行う工場。普通、製銑・製鋼・圧延を基本とする銑鋼一貫の工程をもつ工場をいう。日本では、1901年(明治34)に官営八幡製鉄所が操業を開始、近代産業の基幹となった。

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