蕩心(読み)トウシン

精選版 日本国語大辞典 「蕩心」の意味・読み・例文・類語

とう‐しんタウ‥【蕩心】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 心をとろかすこと。〔宋史‐范祖禹伝〕
  3. しまりのない心。だらしない心。
  4. 遊蕩にふける心。淫蕩な気分
    1. [初出の実例]「大体カマキリとか、イソギンチャクとか、電気くらげとか、そういう文字づらを見ただけで、そぞろ蕩心(トウシン)をさそわれてニタラニタラする」(出典:にんげん動物園(1981)〈中島梓〉六九)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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