出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
中国、宋を扱った紀伝体の歴史書。正史の一つ。16本紀47巻、15志162巻、二表32巻、197列伝255巻からなる。脱脱(ツクタ)らによる奉勅撰(ほうちょくせん)。南宋の滅亡後に元が収集した宋の国史、実録、日暦などをもとに他の資料を加えて1345年に完成した。基礎になった史料のなかには、散逸したもの、資料として不十分なもの、欠けていたのを他の資料で補ったものなどがあり、しかもこれらを削除したりして、十分なできとはいいがたい面がある。したがって、たとえば『宋会要』『続資治通鑑(ぞくしじつがん)長編』『建炎以来繋年(けいねん)要録』などに比べると劣る面があるが、これらにないものも含んだ宋代の集約的な史料として価値は高い。とりわけ基本的史料を欠く南宋部分にこの傾向が強い。版本は元の至正刊本をもとにする百衲本(ひゃくのうぼん)が優れている。
[伊原 弘]
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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