薬練(読み)クスネ

デジタル大辞泉 「薬練」の意味・読み・例文・類語

くす‐ね【練/×煉】

《「くすねり」の略》松脂まつやにを油で煮て練りまぜたもの。粘着力が強いので、弓の弦などに塗って補強するのに用いる。
「さらば―に練って練りとめておきまらせう」〈虎明狂・松脂

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精選版 日本国語大辞典 「薬練」の意味・読み・例文・類語

くす‐ね【薬練・薬煉】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「くすねり(薬練)」の略 ) 松脂(まつやに)を油で煮て、練りまぜたもの。粘着力が強く、主に糸や弓弦などに塗って、強くするのに用いる。〔観智院本名義抄(1241)〕
    1. [初出の実例]「くすねをねりては、弓(ゆ)づるにのぶる」(出典仮名草子・尤双紙(1632)上)

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