藍汁(読み)アイシル

デジタル大辞泉 「藍汁」の意味・読み・例文・類語

あい‐しる〔あゐ‐〕【藍汁】

アイの葉を発酵させ、石灰乳を混和して、藍染め材料青藍せいらんを沈殿させた液。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「藍汁」の意味・読み・例文・類語

あい‐しるあゐ‥【藍汁】

  1. 〘 名詞 〙 藍の葉を、乾かしてから水に浸して発酵させ、かすを除き、石灰乳を混和して青藍を沈殿させたもの。藍染めの材料。
    1. [初出の実例]「藍 澱附 〈略〉澱〈音殿 阿井之流〉藍澱也。本草云木藍堪作澱」(出典:十巻本和名抄(934頃)六)

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世界大百科事典(旧版)内の藍汁の言及

【アイ(藍)】より

…この藍玉には2~10%の不溶性のインジゴが含まれ,これに木灰,石灰,ふすまを加えて発酵させると水溶性のインドキシルとなる。これが藍汁で,布を漬けて空気にさらすと酸化されてふたたびインジゴになり,染色される。またアイの葉や果実,藍玉は解熱・解毒などの薬用にもされた。…

※「藍汁」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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