藤沼栄四郎(読み)フジヌマ エイシロウ

20世紀日本人名事典 「藤沼栄四郎」の解説

藤沼 栄四郎
フジヌマ エイシロウ

大正・昭和期の労働運動家



生年
明治14(1881)年8月21日

没年
昭和27(1952)年1月26日

出生地
栃木県下都賀郡栃木町(現・栃木市)

別名
通称=藤沼 瞭一

学歴〔年〕
小学卒業

経歴
農業手伝い、米穀商などを経て北海道に渡り、土工、人夫などをする。大正3年頃から日鋼室蘭製作所の鋳造工として労働運動に参加し、4年友愛会に加盟。のち茨城県で活躍し、11年南葛労働会を結成。14年評議会の結成にあたり関東地方評議会常任委員となって、昭和2年共産党に入党。3年の3.15事件で検挙され、4年の4.16事件でも検挙される。その間、解放運動犠牲者救援会を結成。敗戦後も救援会の再建に参加した。22年共産党中央常任委員。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「藤沼栄四郎」の解説

藤沼栄四郎 ふじぬま-えいしろう

1881-1952 大正-昭和時代の社会運動家。
明治14年8月21日生まれ。室蘭の日本製鋼所にはいり,労働運動にくわわる。大正10年上京,11年渡辺政之輔(まさのすけ)らと南葛(なんかつ)労働協会を結成。三・一五事件で検挙されたが,保釈後は解放運動犠牲者救援会で活動した。昭和27年1月26日死去。70歳。栃木県出身。本名は瞭一。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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