藩撰地誌(読み)はんせんちし

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「藩撰地誌」の意味・わかりやすい解説

藩撰地誌
はんせんちし

江戸時代に藩が撰述した地誌書。文化7 (1810) 年以来,昌平坂学問所地誌局が中心となって進めた幕府官撰地誌が相次いで著わされ,その頃から各藩も幕命を受け,あるいは自主的に領域内の地誌を編集した。『紀伊続風土記』 97巻をはじめ,『新編会津風土記』『白河風土記』『尾張誌』『福山志料』『西條志』『南路志』『駿国雑誌』『甲斐国志』などがある。

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