虎と見て射る矢の石に立つ(読み)とらとみているやのいしにたつ

精選版 日本国語大辞典 の解説

とら【虎】 と 見(み)て射(い)る矢(や)の石(いし)に立(た)

  1. ( 「漢書‐李広伝」に「広出猟、見草中石、以為虎而射之、中石没矢、視之石也、他日射之、終不入矣」という故事から ) 一念をこめて行なえば何事もなし得るというたとえ。一念岩をも徹(とお)す。
    1. [初出の実例]「とらと見ている矢のいしにたつものをなどわがこひのとほらざるべき」(出典:曾我物語(南北朝頃)七)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android