虫強い(読み)ムシヅヨイ

デジタル大辞泉 「虫強い」の意味・読み・例文・類語

むし‐づよ・い【虫強い】

[形][文]むしづよ・し[ク]
我慢強い。忍耐強い。
「―・ふ半年余りもこらへて見たれど」〈浮・姑気質〉
あつかましい。虫がいい。
「知らぬ顔で奉加さするは―・い穿鑿」〈浄・道成寺現在蛇鱗
好色である。
「いかな―・い腰本も此ぢいと寝たらば」〈浄・振袖始

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「虫強い」の意味・読み・例文・類語

むし‐づよ・い【虫強】

  1. 〘 形容詞口語形活用 〙
  2. 忍耐心が強い。辛抱強い。
    1. [初出の実例]「むしづよふ半年余りもこらへて見たれど」(出典:浮世草子・世間姑気質(1772)三)
  3. あつかましい。図太い。むしがよい。
    1. [初出の実例]「知らぬ顔で奉加さするは虫強い穿鑿」(出典:浄瑠璃・道成寺現在蛇鱗(1742)五)
  4. 精力家である。好色家である。
    1. [初出の実例]「いかな虫づよい腰本も此ぢいと寝たらば、やぶれ障子で骨斗」(出典:浄瑠璃・日本振袖始(1718)三)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

2022年度から実施されている高校の現行学習指導要領で必修となった科目。実社会や実生活で必要となる国語力の育成を狙いとし、「話す・聞く」「書く」「読む」の3領域で思考力や表現力を育てる。教科書作りの...

現代の国語の用語解説を読む