日本歴史地名大系 「蜆貝町」の解説 蜆貝町しじみかいまち 青森県:青森市青森湊町蜆貝町[現在地名]青森市青柳(あおやぎ)一―二丁目の各一部浜(はま)町の東に接する。青森開港以前は外ヶ浜(そとがはま)の一漁村であったが、青森開港とともに青森町に組入れられた。蜆貝村は尻無(しりなし)川と堤(つつみ)川の川尻に位置し、蜆貝がとれたのでこの名があるという。「津軽俗説選」に「青盛蜆貝」と題し、「青森海辺に葭原あり。此の水中に蜆貝あり。大さ二三寸、貝の内赤く、外黒く奇物なり。中に一二尺なるもの一つありて、郡中に変ある時は、妖災吉祥ともに水中にあらはれ出て、気を吹くといへり。故に此処を蜆貝と呼べりとかや」とある。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報