最新 地学事典 「螺旋成長」の解説
らせんせいちょう
螺旋成長
spiral growth
らせん転位を媒介とした結晶成長機構。成長中の結晶面上にらせん転位が顔を出していると,中心でずれが0,結晶端で1バーガーズベクトルのずれをもつ刃型の階段ができ,ここに粒子が優先的に吸着されるから,らせん中心を主軸としたらせん階段状に成長層が前進する。そのため,二次元核形成を必要とせず,低過飽和度下でも成長できる。F.C.Frankが1949年理論的に予測し,その後,多種類の結晶上に渦巻成長層が観察され,理論の正しさが実証された。
執筆者:砂川 一郎
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

