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階段 かいだん stairs

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

階段
かいだん
stairs

建物の上下階を昇降するための段状になった通路。足の載る部分を踏面 (ふみづら) ,垂直面を蹴込 (けこみ) ,その高さを蹴上 (けあげ) と呼ぶ。ヨーロッパでは神殿などの建築や広場を除き,階段はルネサンス期までデザイン的にあまり重視されなかった。

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デジタル大辞泉の解説

かい‐だん【階段】

建物の上下の階など、高さの異なる場所をつなぐ、段々のある通路。はしごだん。
順序に従って進む等級。段階。

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百科事典マイペディアの解説

階段【かいだん】

建築の高低差を段によって連絡する通路をいい,一般には手摺(てすり)および踊場をもつ。足が乗る面を踏面(ふみづら)(奥行T),それに直角な垂直面を蹴上(けあげ)(高さR)といい,建築基準法で建築物の種類に応じて寸法が定められ,一般に(2R+T=その室内での歩幅)が適当とされている。
→関連項目蹴込板

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リフォーム用語集の解説

階段

直階段・折れ階段・折り返し階段・らせん階段などがある。住宅金融公庫融資バリアフリー住宅工事では、住宅内の階段の各部寸法について以下の基準を設けている。R/T≦22/21、T≧19.5cm、55cm≦T+2R≦65cm(R:蹴上げ寸法、T:踏面寸法)→蹴上げ、踏面

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世界大百科事典 第2版の解説

かいだん【階段 stair】

異なる高さの床面を結ぶ通路で,段々状になったものをいう。傾斜した地盤上につくり出されるものと,建築物の上下階を結ぶ構造物とがある。形状により,直階段,折れ階段,折返し階段,回り階段らせん階段などに分けられる。ホールなどで床が吹き抜けた部分に設けられる階段には空間の雰囲気を演出する効果があり,さまざまなデザインがなされるが,一般の階段は昇降という機能本位に計画される。
[材料と構法]
 階段は建物の主体構造材料と同じ材料でつくられることが多く,いくつかの典型的な構法がある。

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大辞林 第三版の解説

かいだん【階段】

高さの異なる所への上り下りのために作った段々の通路。 「螺旋らせん-」
順に一段ずつ進む等級。 「出世の-をのぼりつめる」

出典|三省堂
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家とインテリアの用語がわかる辞典の解説

かいだん【階段】

建物の上下階を連絡する段になった通路。足が乗る面を踏み板、その面から立ち上がった部分を蹴込(けこ)み板という。

出典|講談社
(C)Kodansha 2011.
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

階段
かいだん
stairstaircasestep

道路や広場あるいは建造物において、高さの違う部分を結ぶための段形の通路。通路としての機能上の役割のほかに、建築や街を設計するうえで重要な要素となっている。構造材は、屋外では石、コンクリート、鉄が多く、石や木で土止めをした土の階段も用いられることがある。屋内では石、コンクリート、鉄、木で、近年はガラスプラスチックが用いられることもある。飛行機ではジュラルミンなどの軽合金が使われている。主体となる部分の構造は、地面の上に直接つくられるもののほかは、登り桁(げた)(簓桁(ささらげた)、側桁(わきげた)などという)、踏み板、蹴込(けこ)み板で構成され、いずれの場合も手すりをつけることが多い。踏面(ふみづら)の仕上げには、住宅では板、プラスチックタイル、じゅうたんが、公共的な建築では石、プラスチックタイル、陶磁器タイル、じゅうたんが用いられ、外部では石、コンクリート、陶磁器タイル、れんが、土が使われる。仮設の場合には鉄、木が使われることが多い。踏面の端に安全のために滑り止めの金具を打つことが多くなり、タイルの場合には滑り止めの溝をつけたものが使われる。
 階段の個数、幅、踏面および蹴上げの寸法は建築基準法施行令によって規定されている。また、階段の高さが3メートルを超えないように、階段を設ける二つの部分の高低差が3メートル以上ある場合には、途中に踊り場とよぶ平面部分を設けて階段をくぎるように規定されている。
 形状は、人の流れを考慮した駅構内、建物などの入口、歩道橋などは直進階段、公共的な建物では端や外壁に接して設けられるので全折れ階段、劇場、デパート、宮殿など視覚効果をねらう場合には中空の幾何的階段や回り階段、面積が狭いところでは螺旋(らせん)階段が使われる。[平井 聖]

歴史

日本では弥生(やよい)時代に梯子(はしご)とともに、1本の角材に段を刻んだものが用いられ、古代の建築では、角材をずらしながら横に重ねた階段や、側板で踏み板を支えた階段が使われるようになった。また、外部では(せん)(方形・長方形の厚い平板状の焼成粘土製品)や石の階段が建造物の基壇に登るために用いられている。その後構造的にも意匠的にもほとんど変化がなく、江戸時代になると町屋(まちや)に多く用いられた下部が戸棚や引出しになっている箱階段がつくられたほか、引き上げて階段の所在をわからなくした二条陣屋の階段や、側板を曲線状にした聴秋閣(横浜市の三渓園内)の階段のような特殊なものが現れた。明治以降は変化が激しいが、それは欧米からの影響によるものである。
 中国大陸においても階段は日本と同じく変化に乏しいが、外部・内部ともに権威を象徴するために効果的に使われている。主として宮殿において、重要な建物には高い基壇を用い、装飾的な手すりのついた階段を繰り返し象徴的に用いている。さらに正面中央の階段には、皇帝の通路として竜を彫刻した巨大な石の板を敷くなどの手法がみられる。室内においても、玉座に同様な効果をねらった階段がつけられている。
 古代メソポタミアでは紀元前3000年ころから、高い基壇の上に建つ長方形平面の神殿がつくられ、さらに何段も基壇を重ねたジッグラトzigguratとよぶ建造物ができた。前2030年ころにつくられたウル第3王朝のジッグラトには正面に壮大な階段がみられる。古代ギリシア建築では、神殿などの周囲を巡って数段の階段状の基壇が用いられるのが常であったが、その後の古代ローマ建築をはじめ、ヨーロッパにおける中世の建築や都市では、階段を象徴的に使うことは少なく、教会堂や城郭、宮殿などでは実用的な性格が強かった。
 ルネサンス期以降になると、視覚的効果を求めて都市、公園、建築において階段がふたたび重要な役割を果たすようになる。ルネサンス期からバロック期の例には、ローマの町を特徴づけるスペイン広場やカンピドリオの丘の階段、ブロア城館のフランソア1世の大階段やシャンボール城館の中央の二重階段のようなフランスのロアール地方に建つ多くの城館にみられる螺旋階段、とくに視覚的効果をねらったロレンツォ図書館控え室の階段(フィレンツェ、ミケランジェロ設計)やサン・ピエトロ大聖堂の正面わきからバチカン宮殿に通じるスカラ・レジア(ローマ、ベルニーニ設計)、ベルサイユ宮殿の内外を特徴づける階段(マンサール設計)、ブルックザール宮階段室(ノイマン設計)などがある。バチカン宮殿のスカラ・レジアは、登るにしたがって幅が狭くなり、ボールト天井までの高さが減じていくので実際以上に長く見え、光線の効果と相まって荘重な雰囲気をつくりだしている。19世紀の建築ではパリのオペラ座の大階段(ガルニエ設計)が著名で、近代建築では、グロピウスがケルンの展示会に出品したモデル工場事務所の正面両端に設けたガラス張りの螺旋階段は新しい建築美を象徴するものといえよう。[平井 聖]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
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世界大百科事典内の階段の言及

【二階】より

…旅籠(はたご)や遊廓の建築でも,二階に客室を設けるものが多くなった。このように二階座敷が普及し始めると,階段もそれまでの急勾配のものからゆるい勾配のものに改められ,町家等では階段の側面に引出しを組みこんだ箱階段も採用された。農家もほとんどは平屋であった。…

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