デジタル大辞泉 「行き隠る」の意味・読み・例文・類語 ゆき‐かく・る【行き隠る】 [動ラ四]行って姿が見えなくなる。いきかくる。「―・る島の崎々」〈万・九四二〉[動ラ下二]に同じ。「誰も皆消え残るべき身ならねど―・れぬる君ぞ悲しき」〈栄花・鳥辺野〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「行き隠る」の意味・読み・例文・類語 ゆき‐かく・る【行隠】 [ 1 ] 〘 自動詞 ラ行四段活用 〙 行って姿が見えなくなる。また、立ち去って姿をくらます。いきかくる。[初出の実例]「漕ぎ廻(た)むる 浦のことごと 往隠(ゆきかくる) 島の崎々 隈も置かず 思ひそあが来る 旅の日(け)長み」(出典:万葉集(8C後)六・九四二)[ 2 ] 〘 自動詞 ラ行下二段活用 〙 [ 一 ]に同じ。[初出の実例]「人心うさこそまされ春たてば止まらず消ゆるゆきかくれなむ〈よみ人しらず〉」(出典:後撰和歌集(951‐953頃)春上・三〇) いき‐かく・る【行隠】 〘 自動詞 ラ行下二段活用 〙 立ち去って、姿をくらます。ゆきかくれる。[初出の実例]「人の国の遠きにいきかくれなどして」(出典:能因本枕(10C終)二二五) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例