行向(読み)ゆきむかう

精選版 日本国語大辞典 「行向」の意味・読み・例文・類語

ゆき‐むか・う ‥むかふ【行向】

〘自ハ四〙
① 去って行ってはまた向かって来る。次々と過ぎ去ってはまたやって来る。年月などが去来することにいう。
万葉(8C後)一三・三三二四「徃向(ゆきむかふ) 年の緒長く 仕へ来し 君の御門を 天の如 仰ぎて見つつ」
② 出かけて行く。出向く。
※観智院本三宝絵(984)中「治部玄蕃、雅楽司等を船にのりくはへて音楽を調てゆき向に」
相手に向かって行く。ぶつかって行く。また、出迎えに行く。
平家(13C前)二「其儀ならば、ゆきむかてうばひとどめ奉れ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android