化学辞典 第2版 「衝撃波管」の解説
衝撃波管
ショウゲキハカン
shock tube
実験室で衝撃波を発生させるための装置.細長い管をセロハンや金属はくで仕切り,高圧部と低圧部に分けておき,この仕切りを針や少量の火薬などで破裂させ,高圧部の気体を急激に低圧部に膨張させる.衝撃波を平面波に近くするには,管内壁を超仕上げして直線性をよくする必要がある.適当な気体を選ぶと 10-4 s で数千度の温度変化が得られる.それゆえ,高速度流体力学や高温化学反応の研究に利用されている.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報