改訂新版 世界大百科事典 「袁江」の意味・わかりやすい解説 袁江 (えんこう)Yuán Jiāng 中国,清代の画家。生没年不詳。字は文濤。江蘇省江都の人。17世紀末から18世紀初めにかけ,揚州を中心に塩商の庇護を受けて活躍し,主に装飾的な楼閣山水の大画面を制作した。袁雪,袁耀とともに袁派と呼ばれ,他に画風のよく似た李寅がいたが,互いの関係は不詳である。1724年(雍正2)ころ,北京に赴き,さらに山西の塩商の招きで太原に移ったという。代表作に,塩商喬国楨の庭園を写した《東園図巻》(上海博物館)がある。執筆者:曾布川 寛 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by